ツレがうつになりまして、を視聴しました。
ひとことで言うと、ボクのようなうつ病と診断されたわけではない人こそ観るべき映画でした。
映画を観たきっかけ
ボクの得意先でお世話になった方が、(おそらくうつ病が原因で)退職される、という出来事があったことがきっかけ(ボクも少しはうつ病について知っておいたほうが良い、という当事者意識が芽生えました)
また、この映画はコミカルに描かれいる点もとても興味がありました。
半沢直樹以外の堺雅人の演技を殆どみたことがなかったので、どんな演技をするのだろう、という期待もありました。
この映画のあらすじ
Amazonよりあらすじを引用します。
うちの家族は、私とツレとイグアナのイグのちょっと変わった家族だ。ツレは仕事をバリバリこなすスーパーサラリーマンだったが、ある朝真顔で「死にたい」ってつぶやいた!病院での診断結果は、うつ病(心因性うつ病)だった。仕事の激務とストレスが原因らしく、私は「会社辞めないなら、離婚する!」と告げた。会社を辞めたツレが主夫になり、家事嫌いの私は内心嬉しかったり……。しかし、収入源がなくなり髙崎家は貧困街道まっしぐら!そこで私は編集部へ行き新しい仕事をもらい、ツレの体調も徐々に回復に向かい、ほっと一安心。そして、小さなつまずきのその先には、ある奇跡のような出来事が待っていた。
それではさっそく、映画を観て印象に残った3つのポイントをお伝えします。
うつ病の人に向かって言っていけないひと言がある
主人公が職場を退職する前に、上司に対して決死に覚悟で退職届を出すシーンがあります。
しかし、上司の返答は、本当に酷い言葉でした。
このシーンを観る前のボクも似たようなものの言い方をしてたかも知れません。
もし、あなたの職場の部下が「うつになった」と言ったら何と答えますか。
家族が「うつと診療された」と言われたらなんと答えますか。
もし、自信を持って答えられないとしたら、このシーンを観るだけでも価値があります。
うつになる兆候から、回復に向かうまでの流れがわかる
この映画は、うつ病を診断された主人公(堺雅人)の初期症状から寛解までが丁寧に描かれています。
具体的には、、、
✅風邪の症状に似ていること
✅食欲がなくなること
✅味覚異常が起こること
などが初期症状としてあることをボクは知りませんでした。
他者の視点でうつ病を理解できる
この映画は主人公(配偶者のことをツレと呼ぶ)がうつ病になった様子を妻(宮崎あおい)の日記を通して描いています。
配偶者だけでなく、家族や身近な人がどんな感情を抱くのか、そんな家族や身近な人をうつ病のどんな風に感じるのか、をイメージすることができました。
💡今日のなるほど
現実はもっと厳しいものなのかも知れませんが、ボクのように、人生でうつ病から遠いところにいる立場の人が観ると、とても役に立つ映画だと思いました。
また、この映画の本質は、うつ病の人にだけ向けられたものではなく、誰もがもっと自分を大切にすべきであるということ。
自分を許せない人が、他人を心から許せないはずがない、生きていくうえで、自分を受け入れることの重要性も感じました。