先日、とある経営者(Aさん)の方とZoom面談しました。
相談内容は、「あの手この手で考えた集客施策をPDCA(効果検証)したい」という趣旨でした。
結論は、「PDCAしたいなら、それを基準にする数字を掴みましょう、数字を掴むために、広告を使いましょう」です。
話しを戻します。
中小企業の現実
ボクが「予算を含めたリソースは?どのくらいの期間で考えていますか?」と聞くと、Aさん「毎月◯◯万円くらい、やるのは私です、期間は半年〜1年くらいで形にしたい」とのこと。
多くの中小企業の経営者が抱える悩みだと思います。
現実には、中小企業は、集客施策を思いついたら、即実行してやりっぱなし。
「あの施策、どうなった?」と思い出したとしても、皆さん忙しいので、振り返っている暇がない。
スタッフがオレみたいに働いてくれたら、なんて幻想
これが社長が考えた施策なら、ダメ出しすることもできず、結局、組織で同じミスを何度も繰り返すことになってしまうのです。
解決策としては、社長が経験値を上げるしかないです。
「◯◯をしたら上手く行った」
「◯◯をしたら上手く行かなかった」
脳みそに汗をかいて、手を動かして成功した体験、失敗した体験をひたすらインプットするようなイメージ。
ネット広告屋でウェブ解析士のボクがこんな事言うのもなんですが、PDCAなんてどうでもいいから、「経験」と「勘」の精度をあげましょう。
そのほうが、売上げアップが上手く行ったりするんです。
それでも、どうしてもPDCAしたいなら、起点になる数値が必要なんです。
インターネットのマーケティングなら、アクセス数とか、お問い合わせ数、販売個数といった起点になる数値がないと、施策が成功したのか、失敗したのが分からないから効果測定のしようがない。
仮に売上が上がったとして、その根拠が分からないと、変化の原因を解明することもできません。
じゃあ、どうするか?といえば、ボクなら広告を使います。
広告を使えば、短期間に意図的にアクセスをコントロールできるため、効果測定がいとも簡単にできるようになります。
インターネットは訪問者の足あとだらけ
ちょっとイメージしてみてください。
「今月は100万円の広告費を使って、50件の問い合わせがあった」
「来月のキャンペーンに20万円の広告費使ったら、何個売れるか効果測定してみよう」
「広告の言い回しを◯◯から●●に変えたら、反応がどれくらい変化するだろう」
このように、根拠となる数値(広告)さえあれば、変化した理由がはっきりするので、マーケティングやPDCAが劇的に進化します。
言い換えると、広告費をかけないビジネスは、そもそも数値を検証しても「偶然そうなった」数値ばかりで根拠があやふや。
SEO対策で狙ったキーワードでアクセスが稼げたり、Twitterでたった140文字で人を巻き込む芸術的な文章を際限なく投稿できれば話は別ですが。
💡今日のなるほど
集客以外に手が回らない中小企業は効果検証をかなぐり捨てて、「経験」と「勘」の精度をあげましょう。
なぜなら、曖昧な根拠からは、曖昧な施策しか生まれないし、時間をかけて戦略を考えても、感情や思い込みだったり、実行部隊が部下たちならば、社長への忖度もあるでしょう。
どうしても効果測定したいなら、インターネット広告を使いましょう。