出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと、を読了しました。
次はどんな人と出会う?その次は?と読み進めているうちに読み終えてしまいました。
この記事では、出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと、を読んでみた感想と、どんな人におすすめな本なのか?3つのポイントにまとめてみました。
とあるラジオを聞いていて、興味を持ったのがきっかけ
この本に興味を持ったきっかけは、ラジオでとある作家さんが紹介されていたことです。
タイトルからから想起される、【出会い系×女性が70人に本をすすめる】というコンセプトに釘付け。
男性として、またどんな本が紹介されるのか、本好きとして興味津々でした(笑)
行動するからこそ、次に見える景色が変わる
Facebookの登録すらしたことのない著者が出会い系サイトに登録し、たくさんの人に出会い、最後には出会い系サイトを経由せずに、会いたかった人に会いに行くストーリーは唯一無二のオリジナルコンテンツです。
ひとつひとつの出逢いが簡潔かつ丁寧に記されており、行動することで見える景色が変わっている様子を自分ごとのように捉えることができます。
ヴィレバン初の女性店長になるくらいの方ということもあり、マーケティングがめちゃくちゃ上手い点も見逃せません。
いままでの自分ではない、違う自分に出会いたい人、Webを通した異性との出会いに興味がある人、独立・起業といったマーケティングに携わる人にもおすすめです。
ヴィレッジヴァンガードという小売・流通業界の変遷
大好きだったヴェレバンが嫌いになっていく過程も著者では多くの部分で述べられています。
本よりも利益率の高い雑誌を積極的に販売しようとする戦略を取る、という会社の方針は、本好きな著者にとっては受け入れがたいことだったといいます。
小売業界に興味がある人、自分の仕事に価値を見いだせていない人や転職を考えている人にはぜひおすすめしたいです。
他人からの支配や社会の偏見を逃れ、自分を肯定して生きていく
とあるイベントで著者や古書店主ら本好きさん4人が徹底的に悩めるゲストに寄り添い、本をすすめるシーンがあります。
本をすすめるという行為を通じて、ひとりひとりのゲストを膝を突き合わせて「あなたはあなたのままで良いんだよ」とメッセージしているように感じて、思わず涙してしまいました。
最近面白い本に出会ってないなぁという人はもちろん、無意識のうちに自分を追い込んでいたり、自分を肯定できないで苦しんでいる人にもおすすめできます。
著書の中で、相手に本をすすめるシーンはまさにプレゼンテーションそのもので、この中で紹介される本をすでに5冊ほど注文してしまいました。