「日本の血脈」(石井妙子著)を読了しました。
ひとことで言うと、NHKのファミリーヒストリーのガチンコ版でした。
読んだきっかけ
文春オンラインより引用
著者でノンフィクション作家の石井妙子さんの取材力・洞察力・分析力に感動したのがきっかけです。
「女帝 小池百合子」で話題となった著者ですが、興味を覚えもっと別の著書を読んでみたいとました。
小池百合子はじめ、原節子など、女性の一代記を数多く手がける作家のようです。
石井妙子さんの略歴をウィキペディアから引用します。
神奈川県茅ヶ崎市生まれ。白百合女子大学文学部国文科卒業、同大学院修士課程修了。
お茶の水女子大学グローバル女性リーダー育成研究機構ジェンダー研究所(当時は「女性文化研究センター」)に教務補佐員として勤務。1997年より毎日新聞社主催・本因坊戦の観戦記を担当。のちフリーランスで囲碁の記事や観戦記を執筆。1997年より毎日新聞囲碁欄を担当。2002年NHK「囲碁の時間」に司会として出演。
2006年、五年かけて取材した、上羽秀を描いた『おそめ』で、新潮ドキュメント賞、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞の最終候補となった。
また、調べたところ、文春オンラインから、石井妙子さんの執筆記事を10記事以上、読むことが出来ました。
かなり、読み応えがありますね、、、
この記事では、特に印象に残った香川照之さんに関する記述について、感想を述べたいと思います。
香川照之
「癒やされぬ子ども」というタイトルとともに様々なエピソードが述べられています。
香川照之さんと言えば、テレビコマーシャルでは見ない日は無いくらいですし、ドラマ半沢直樹の土下座シーン、映画7つの会議などで馴染みのある方が多いと思います。
とてもエネルギッシュな演技が魅力な、個性的な役者ですよね。
歌舞伎役者と女優の間に生まれた、ニ世としても有名ですが、2011年には9代目市川中車として歌舞伎に進出して話題になりました。
俳優の地位を確立した後の歌舞伎に界に進出だったこともあり、ボクは「いまさら歌舞伎に挑戦する必要があるのかな?」とずっと疑問に思っていましたが、その理由が分かりました。
父親である、市川猿之助とは絶縁状態だったわけですが、歌舞伎役者になることで、息子として受け入れてもらいたい一心から取った行動だったんじゃないかと思います。
他にも、彼がボクシングにやたら詳しい事や、三島由紀夫や松田優作に特別な愛着を持っていたことの理由を、著書を通じ、本人の生い立ちから読み解くことができました。
他にも政財界では、小泉進次郎、小沢一郎、堤康次郎、谷垣禎一、芸能界では、中島みゆき、オノ・ヨーコ、秋篠宮紀子王妃、美智子皇后、小澤征爾ら9名の家系や出自が述べられています。
最後に
あとがきでは、”人は一代で作られるものではない”と著者は述べています。
・親の背中を追いかける人
・親を反面教師とする人
など、ボクたちは、先祖や家族の集大成となっていま、ここに存在しているわけです。
改めて、日本人の血脈意識の強さを感じるとともに、ボク自身も先祖や家族のことをもっと知りたいと思いました。
なぜなら、自分が頑張る理由や、ボクに染み付いた価値観や考え方の歪みに少なからず影響しているんじゃないかと思うからです。
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