自己PR文は、SNSやブログだけでなく、就職や転職にも役に立ちますが、自分のことというのは、簡単に書けそうで、意外と難しいものです。
そこで、自己PRに苦手意識があったり、そもそも自分の想いを言語化するのが苦手な方に向けて、自分の強みを活かした半強制的に引き出しながら、自己PR文の書き方を書く方法を2回に分けてご紹介します。
後編としての今回は、実際にボクが作った自己PR文をご紹介しながら、NGだと思う自己PRとの比較や、半強制的に引き出した強みをどう落とし込んだのかの思考プロセスについて解説したいと思います。
前回の記事▶自分の強みを活かした自己PR文をすらすら書き出す方法【前編】
実際にボクが作った自己PR文
これからご覧いただく自己PR文は、編集者・ライターとしてのものになります。
新しく企業の仕事を請ける時に使うため、アップデートして使っています。
自己PR文では、私の強みは何かということについて書いてみたいと思います。私の強みをまとめると、企画力、準備力、継続力の3つです。以下のような、具体的な内容を書きましたので、採用の参考にしていただければと思います。 私の1つ目の強みは企画力です。 コロナ自粛期間から830日ほどブログを継続しています。週2〜3冊読書をし、デジタルツールを使って保管した情報を簡単に探し出すことができる仕組みを構築、そこで得た着想(見た目には共通点のない現象に繋がりを持たせる)を企画に落とし込みコンテンツを量産できることが継続できる理由だと自負しております。 私の2つ目の強みは準備力です。 プロのカメラマンへの指示の用意周到さにビックリされます。必要事項を何度も反芻し、マインドマップ等でまとめ、共有することで、編集者として周到な準備ができ、カメラマンは撮影当日ただシャッターを押すだけなので、「今回も楽をさせてもらいました」と言われました。 私の3つ目の強みは継続力です。 週3回のスポーツジム通いを3年半継続しています。教えてもらったことをやってみて疑問を感じたら、講師に質問や雑談しながら改善案をさぐり問題解決に導くことでステップアップし、体力以上に集中力が身についたと感じています。 本採用応募にあたり、「私の強み」は何かということを考えました。私の強みをまとめると、企画力、準備力、継続力の3つです。これらに共通するのは、【人を想う・人と成長する】ことだと思います。 これらの強みを活かし、貴社プロジェクトへの参画後も、オリジナルコンテンツを企画し、そのために抜け漏れなく準備・共有し、それを楽しみながら継続することで貴社の課題を一緒に解決できると考えております。
分解してみると
前編では自己PR文を分解すると、以下のようになるという話しをしました。
実際に書いた自己PRを分解するとこのようになります。
大きく【序論】【本論】【結論】の3つで構成されており、さらに【本論】は各論①、各論②、各論③の3つで構成されていることが分かっていただけると思います。
NGだと思う自己PR文との比較
つづいては、ボクがNGだと思う自己PR文と比較をしながら、序論・本論・結論を書くコツを解説してみたいと思います。
ツッコんでみてください
あなたが採用面接官なら、以下の自己PR文を読んで、どんなツッコミを入れたくなりますか?
私の強みは、企画力があることです。 企業のメディア運営代行だけでなく、個人でもブログを書いておりますので、企画には自信があります。 情報収集が好きで、視野が広いほうだと思います。 また、仕事や遊びで準備に時間をかけ、入念に計画を練ることができます。 さらに、スポーツジムに通い「計画的に続けてシェイプアップ」してきました。 貴社に貢献できるよう、視野を広く、計画的に頑張りますので、宜しくお願いします。
強みはひとつしかないの?
根拠が乏しくて、強みとは言えないなぁ
その強みってウチの会社に必要な人材なのかなぁ
おそらく、このようなツッコミを入れたくなったのではないでしょうか?
続いては、序論・本論・結論を書くコツをそれぞれ解説してみたいと思います。
序論を書くコツ
序論を書く目的は、相手に強みを知ってもらうこと。
そのために、最初に強みを言い切ってしまうのがコツです。
ボクは今回、短い言葉で印象に残るように○○力、▲▲力、●●力といった短い言葉にしてみました。
政治家が「3密」、「5つの小」のように短く言い切ると、相手が記憶しやすくなるのと同じです
本論を書くコツ
続いて本論ですが、各論で根拠となるエピソードや事実を交えるのがコツ。
ストーリーは読み手に説得力を与えてくれます。
ここで登場するのが、前編のストレングス・ファインダーです。
ボクの強い資質ベスト5である、収集心、学習欲、着想、内省、個別化をエピソードをまじえて以下のように文章にしています。
さらに、短い言葉で印象に残るように、各論のひとつひとつに企画力・準備力・継続力という言葉で3つにまとめました
結論を書くコツ
結論ではもう一度まとめて主張します。
序文で述べたことを繰り返し書き、読み手の記憶に残りやすくします。
もし、転職回数が多かったり、過去のキャリアに一貫性が無いと思われそうな場合は、何らかの共通項を見つけて自己PRするようにしましょう。
そして、各論で述べた強みが組み合わさることが、会社の役に立つことがイメージできるようはっきり書いておくことで、「納得感のある」自己PR文になります。
もし短所(弱み)を聞かれたら
もし、短所(弱み)を聞かれるようなことがあれば、弱みは●●です、という書き方ではなく、「●●な時があるので、サポートして欲しい」というポジティブな書き方をするのがおすすめです。
例えば、今回の場合であれば、こんな感じです。
企画や執筆にあたり煮詰ることがあった時には、社内や社外関係者からオンライン等で取材させてもらうなど、小さな環境変化の場を提供していただきたいです。
年齢や転職経験にもよりますが、弱みを弱みとしてしか認識していないと思われることは、「直す気がないのか」と思われかねません。
ですので、短所は○○のサポートをしてもらえれば問題ありません、という言い方にできると、自分のことを客観視できていると気付かせることができます。