人はなぜ、木目を好むのでしょうか?
その理由を調べたところ、「ゆらぎ」というキーワードにたどり着きました。
不規則と規則が調和しているものを見ると快感
カフェや、自宅のインテリアで、木目がある場所や環境を好む人も多いと思います(ボクもそのひとりです)
カフェを選ぶ際にも、広々とした空間で、木の温もりが感じられるところがあると、(コーヒーが美味しいかどうかに関係なく)優先して入りたくなるのはボクだけでしょうか?
「無機質なインテリアよりも、木目など自然のものに囲まれるとなぜか落ち着く、こんな経験はありませんか?
どうやらこの問いに、答えがあるようで、それが、1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)によるものだということです。
1/fゆらぎとは?
「ゆらぎ」と聞くと、どんなことを思い出しますか?
「気持ちがゆらぐ」「心がゆらぐ」など、安定しない、気持ちがまとまらないといったようなちょっとネガティブなイメージがあるかも知れません。
しかし、この「ゆらぎ」はわれわれの体に必要不可欠なものであるといいます。
例えば、心電図で記録した心拍数を分析したところ、「1/f」のゆらぎが見られたそうです。
また、「1/fゆらぎ」に近いものに、ろうそくの炎や木漏れ日などがあります。
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自然がもたらすやすらぎ
ゆらぎに関係するものは、目に見えるだけでなく、肌触りなどにも影響しているようです。
例えば、木目。
木目が現れるのは、年輪のせいですが、よく観察すると、年輪は完全な輪ではなく、微妙に幅が違っています。
また、自然食品を(人工)食品よりも好んだり、手作りや手織りに魅力を感じられるもの、この「微妙な不完全さ」が隠されてい、るからこそなのではないでしょうか。
逆に、メトロノームや時計の秒針の動きなどは、壊れていない限り、「完全」であり、単調さを感じることはあっても、やすらぎを感じられることはなさそうです。
1/fゆらぎが視覚に及ぼす影響
この体にリズムのゆらぎと同質の刺激を受け取ると、人は快適さを感じるようです。
規則的なようで、不規則な木目。
予測できそうで、予測できない波の動き。
適度に予測を裏切られるのは、心地よいと人は感じます。
しかし、規則性がありすぎると「単調」になります。
都心の広告にまみれた街に行くとどっと疲れるように、規則性がなさすぎるとそれは、ノイズでしかないわけです。
【関連記事】ノイズはどこから来る【結論:目から飛び込んでくる情報だってノイズ】
木目だけじゃない1/fゆらぎの活用法
ゆらぎと同質の刺激を受け取ることができるのは、他にどんなものがあるでしょうか?
景色を眺める
いますぐできることとして、雲を眺めたり、車が走るのをぼーっと眺めるのも、ゆらぎと同質の刺激を受け取ることになります。
ろうそくを置く
ゆらぎと聞いて真っ先に思いつくのはろうそくです。
フェイクのろうそくをボクも使っていますが、時々眺めて癒やされています。
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焚き火の動画を見る
観葉植物を置く
職場が人工的なものに囲まれているなら、せめて観葉植物を視野に入るようにできると良いです。
理想は、フェイクではなく本物で、花など季節の移り変わりを感じられる要素を入れて上げられば最高です。
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洗濯機を眺める
梅雨時になるとボクは頻繁にランドリーを利用するのですが、洗濯物がグルグル回るのをボーッと見るのが習慣です(笑)
今回の「ゆらぎ」でその原因がはっきりしました。
身近なところで、「ゆらぎを意識する」ことで、ちょっと一息つけるように機会が増やせそうです。
■編集後記
昨日は早朝にブログ・音声配信を終え、通常タスクを黙々とこなしました。
夕方からはスポーツジムへ。
久しぶりの高強度インターバルトレーニングに参加し、はぁはぁぜーぜーを楽しみました。