社会派ブロガーちきりんさんの著書、「マーケット感覚を身につけよう」を読了しました。
この記事では、印象に残った内容と、行動に移したいことを3つにまとめて紹介します。
印象に残った内容
マーケット感覚がズレると損する
ビジネスに限らず、日常生活や転職、結婚など、すべてにマーケットがありながら、充分に評価されず、世の中に埋もれ、評価されない商品やサービスがたくさんあるとちきりんさんは言います。
著書にある、特に婚活市場での戦い方には納得でした。
高卒年収300万円が〇〇で婚活していては、連敗するのが当たり前。
そこではなく、●●で婚活すべき、つまり、マーケット感覚がズレていると言います。
ホント、その通りだと思います(苦笑)
※敢えて、○○と●●にしました、本を買わせたいからじゃなくて、皆さんにも(ちきりんさんがよく言う)自分のアタマで考えて欲しいからです。
ジャパネットたかたが売っているもの
ジャパネットたかたが売っているものってなんでしょうか。
TV通販による家電ですよね。
それはもちろん正解なんですが、ちきりんさんは著書でこんな風に述べています。
私は、ジャパネットたかたが売っているのは「孫のアドバイスという価値」だと思っています。実際の孫は、祖父母の買い物に、毎回つきあってくれたりはしません。自分たちの生活やニーズも、そこまで把握してくれていません。でも「孫のように、全幅の信頼を寄せられる売り手」を求めている消費者は、たくさんいるのです。
出典:マーケット感覚を身につけよう
「孫のアドバイス」とはなにか、と考えているうちに、似たような経験を思い出しました。
数年前のことですが、父親のスマートフォンの買い替えをサポートしたときのこと。
2人の会話に本体料金はもちろん、スペックや通話プランなどの細かい話は出てきません。
なぜなら、スマートフォンを買って「やりたいこと」がボクには分かっていたから。
歩くのが趣味で、歩きながら音楽を聞きたい、子供や孫、親戚や仕事仲間とLINEでやりとりをしたい、そんな「スマホを買ったその先の楽しみ」を熟知していたから。
あとは、電話番号などのデータの引っ越しを煩わしいと感じていたから、自分ひとりで買い換えるのが不安の種だったことが分かっていたので、そこを手伝う約束をして、本人はもう価格はそっちのけで買い換える気マンマンだったのを思い出しました。
改めて、価格だけで買うのではなく、その裏側にある「見過ごしている購買動機を探る」ことの重要性を感じました。
変化が怖くなくなるどころか、楽しめる人になる
いま「価値」がどこにあるのかを見出す力を身につけることで変化が怖くなくなるということです。
コンビニオーナーにとっては、嬉しい変化ですよね。
そのために、マーケティングの際には実際の現場をできるだけ想像してみたり、裏側にある見過ごしている購買動機を探ること。
そして、価値を享受する人にとって、「いくらなら支払いたいと思うのか」という考え方を実践することがマーケット感覚を身につける最初の一歩になると感じました。
マーケット感覚を身につけるとはいえ、モノを売るということはやはり難しく、結局はトライ&エラーを繰り返すしかないとも思います。
💡今日のなるほど
何度も読み返したい本の1冊に加えます。