中小企業の社長さんやホームページの担当者さんの中には、文章を書くためには「メリットではなくベネフィット」が必要です!といった話を聞いたことがあるかも知れません。
また、メリットではなくベネフィットの違いでどこかで聞いた記憶があるけど、ピンとこないな、を思っているかも知れません。
今回は、このメリットとベネフィットの違いについて、テレビショッピングのワンシーンを想定したクイズ形式で解説します。
また、そもそもベネフィットとは何か? ベネフィットの背景にある顧客心理についても解説していきます。
クイズ
さっそくここでテレビショッピング形式のクイズを出しますので、どちらの問いかけに魅力を感じるか答えてください。
メモリーが8ギガ、ハードディスク512ギガ、画面は16インチで高齢の方にも見やすく、数字が入力しやすいテンキー付きですよ!
パソコンがあれば、重たいお米やお水をネット通販で買ったり、離れて暮らすお子さんやお孫さんとメールのやり取りや年賀状の宛名書きもしなくて済みますよ!
全員とはいいませんが、おそらく、パターンBの問いかけを選ばれた方が多かったのではないでしょうか。
話の順序としては、Bの問いかけをしたあとに、Aの問いかけをするのが効果的だとボクは思います。
この問いかけの比較こそが、メリットとベネフィットの違いです。
では、ここをもう少し深堀りしてみましょう。
メリットとベネフィットの違い
いまの話をもう少し抽象度を上げて比較します。
決定的な違いは、視点の違いです。
具体的には、メリットは、売り手側の視点に立っているということです。
また、ベネフィットは買い手側の視点に立っているということです。
買い手側はお客様(消費者)と考えれば、お客様目線、消費者目線なんていう風にも言われています。
ベネフィットとは
もう一度、おさらいします。
欲しいのは、パソコンではない。
パソコンを買うこと得られる生活や気持ちの変化なんだ、ということです。
パソコンを買ったことで、私にこんなに快適な生活、嬉しいことが待っているんだ、というような自分ごとに感じて始めて消費行動するんだ、ということを覚えておきましょう。
ベネフィットの裏側にある背景
では、消費行動するにあたり、ベネフィットの背景にはどんな顧客心理があるのでしょうか?
それは、不満や不便を感じているということ。
コロナ渦で子供や孫とコミュニケーションが十分に取れない不満に感じる、重たい米や水を台所まで運ぶのを不便に感じているということを覚えておきましょう。
💡今日のなるほど
ベネフィットを考えるなら、テレビショッピングのセリフを思い出そう。
ベネフィットとは、商品そのものではなく、商品を買うことで得られる生活、気持ちの変化である。
ボクたちは、常に「不」を解消したい生き物である。
次回は、ベネフィットの見つけ方についてお話しますので、お楽しみに👋