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【読書感想】サコ学長、日本を語る【結論:こんな先生に出会った学生は幸せ】

「サコ学長、日本を語る」を読了しました。

感想をひとことにするなら、「こんな先生に出会った学生は幸せだね」でした。

この記事では、ウズビ・サコさんの著書である「サコ学長、日本を語る」の感想を3つの視点からお伝えしたいと思います。

もしボクが学生だったら、という視点

こんな先生に出会えた学生は幸せだとつくづく思いました。

京都精華大学で教鞭をとっていた頃、ゼミの学生が運命の人に会うために、サコさんが一緒に福岡まで会いに行った話が最高でした。

ゼミ生の結婚式でこんなスピーチをしたことがある。

「恩師として呼んでもらっているので、大学で私が彼女のお世話をしたと思われるかもしれません。しかし私は彼女の話の聞き役しかしていません。『いつも1番になれなくて、ずっと2番に回されている』という恋愛の話です」出席者は皆戸惑っていた。

けれどこのスピーチの続きはこうだ。ある日彼女が研究室に来て谷さん私を一番にしてくれる人がいるかもしれないという。「まさか。そんなことねーやろ、ほんまかどうか確認したいわ」ということになりゼミ旅行を企画した。ゼミのみんなで、その「一番にしてくれるかもしれない人」に会いに、福岡まで行ったのだ。

サコ学長、日本を語る

この話に鳥肌が立ったのはボクだけでしょうか?

こんな風に生徒と向き合ってくれる先生が、今どきいるんですね。

教師びんびん物語、的な、、、(笑)

サコさんの教育者としてのポリシーに、やる気を維持するための環境づくりにこだわり、とことん向き合う、ということがあります。

ボクには中学生と高校生の子供がいて、先生の関わり方についてつい比較してしまいます。

私立と公立とか違いはさまざまありますが、極端な話、こんな先生の話なら興味の薄い分野でも学んでみたいな、と思ってしまいそうですよね。

ウェブ解析士としての視点

サコさんが語る建築学の話がウェブマーケティングそのものだと思いました。

この話は昨年、コピーライターの谷山さんという方の講座で、広告コピーと建築の考え方がとても良く似ているという話があり、とても気になっていました。

著書の中でサコさんはこんな風に話しています。

建物を作るときにはまず人の行動を調べ、その空間に求められている条件を答えていく空間要求に応えていく。空間要求に応えるためには、「どんなものを建てるか」「誰がそこを使うか」「その人の行動パターンは」という視点が欠かせない。

サコ学長、日本を語る

商品へのこだわりページを読んでから商品詳細ページに誘導するなど、機能しているホームページには必ず設計がありますし、訪問者がどんなライフスタイルの人なのかを想定してホームページを作り込むのが基本です。

行動は、その人の意思そのもの。

次回のホームページを作りたいという相談があったら、必ずこの話をしたいと思います(笑)

ひとりの日本人としての視点

5ケ国で生活を経験したサコさん視点の日本人に対する考えが非常に面白かったですし、目の付け所が鋭いなと。

サコさんが日本に住むことを決意したのは、日本の「だらしなさ」「わけのわかんなさ」に対する興味だったといいます。

日本の魅力は、「まじめさ」「技術力」「外国人に対して親切」といった事を話す人は大勢いますが、「だらしなさ」「わけのわかんなさ」にフォーカスした人ははじめてです。

日本の「だらしなさ」「わけのわかんなさ」って何よ?って思った方は、ぜひこの本を読んでみてくださいね

っていうのは冗談です。

どうやら、サコさん、堅い職業の人ほど歌舞伎町やパチンコ店てこっそり気分転換している、といった二面性があることを見逃していません。


この話が、学校教育の件にも出てくるんですが、その部分を紹介しますと、、、

日本の子供たちを取り巻く環境で最も懸念するのは、日々の生活にまつわるあらゆる要素が学校に集結し、人生そのものが学校中心になっている現状だ。

部活も友達も全てが学校にあるため学校以外のものが考えられないような時間の作りになっているように見える。

運動部等も部活のある子は朝1番に学校に行き、夜遅くに帰ってきて寝る。家でゆっくり趣味の本を楽しむとか、何かふざけた映画でも見ようかと言う暇すらないようだ。

部活をやっていた息子たちも例外なく朝から晩まで学校にいて、好き勝手にダラダラする時間がない。よくそんな生活に耐えられるなと、親として違和感を抱いていたしかし日本の親はそんな状況に安心していると聞きさらにびっくりする。

サコ学長、日本を語る

ボクも、子どもたちと話していて、学校の部活動のあり方はとても気になっています。

もちろん、やりたい生徒はやれば良いですが、本当は帰宅部でいたいけど、それでは体裁が悪くて仲良しクラブ的に部活をする生徒もいる現状があるようです。

それだと、真剣にやりたい生徒はやる気を削がれてしまうと思いませんか?

不謹慎な言い方になるかもしれませんが、コロナになって良かったと思うことあります。

学校が休みになったことで、子どもたちを開放的な場所に旅行に行けたことはとても親として良い思い出になったし、自然豊かな環境で宿題を気にせずだらだらする機会を持てたことは子どもたちにとって良かったと思っています。

同じような自叙伝として面白かったのが、経済格差や人種差別といった、現在のイギリスで顕在化している多様性が、主人公である著者のブレイディみかこさんの主人公の息子とその友達を通して描かれている、「ぼくはイエローでホワイトで ちょっとブルー」です。

💡今日のなるほど

人生は長いから、もっとだらだらしよう。

いろんな意見が散乱していても、心が燃えていれば大丈夫、それ以外はきっと、些細なこと。

何かポエムっぽいけど、本気でそう思っている自分に驚く。

著者について

ウズビ・サコ

1966年マリ共和国首都バマコ生まれ。

81年、マリ高等技術学校入学。

85年中国に留学し北京語言大学、東南大学で学ぶ。

91年4月、大阪の日本語学校に入学。

同年9月 京都大学研究室に所属。

92年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程入学。

99年、同博士課程修了。

2000年、京都大学より博士号取得。

01年、京都精華大学人文学部専任講師に就任。

02年、日本国籍取得。

13年、人文学部教授、学部長に就任。

18年4月、学長に就任。

研究テーマは「居住空間」「京都の町屋再生」「コミュニティー再生」「西アフリカの世界文化遺産(都市と建築)の保存・改修」など。社会と建築空間の関係性を様々な角度から調査研究を進めている。共著書に「知のリテラシー文化」「現代アフリカ文化の今 15の視点から、その現在地を探る」など。

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