マーケティングの勉強をしたていて、【インサイト】や【ニーズ】という言葉が出てきて、どう違うのか釈然としなかった経験はありませんか?
この記事では、インサイトとニーズの違いを顧客に立場になりきって考えれば簡単だよ、ということを事例を交えて説明します。
さらに深堀りして、【なぜニーズだけでなく、インサイトまで考えなければいけないのか】についても述べてみたいと思います。
インサイトとは
ウィキペディアによれば、
インサイト(insight)とは、英語で洞察、見識、病識などの意
とあります。
個人的には、
といったあたりが分かりやすいと思いますが、
ニーズとの違いを説明するうえで、
と定義しましょう。
消費者自身も気が付いていない、というのがポイント
ニーズとは
ウィキペディアによれば、
ニーズ (needs)は、欲求、要求(require)、需要(demand)
とあります。
ここでは、
と定義します。
顧客の立場で考える
さっそく、歯磨き粉を例に考えてみましょう。
顧客の立場で考えるニーズとは
まずは、ニーズからですが、、、
「歯を白くしたい」
こんな感じではないでしょうか?
顧客の立場で考えれば、ニーズは明確で顕在化してますよね。
顧客の立場で考えるインサイトとは
顧客の立場で考えるにあたり、具体的に顧客が置かれた状況を考えてみましょう。
いま、仕事の重要なプレゼンの前なら、、、
という歯磨き粉に対するインサイトがありそうです。
続いて、顧客がデートの前なら、、、
というインサイトがありそうですよね。
さらに深堀り
こう聞くと、「なぜニーズだけでなく、インサイトまで考えなければいけないのか」と感じる人も多いでしょう。
はい、仰るとおり、具体的に顧客が置かれた状況をいちいち考えるなんて、結構手間がかかりますよね。
それでもインサイトを考える理由は答えは簡単です。
「歯を白くしたい」というニーズは、どの競合他社も伝えているからです。
言い換えると、
「歯を白くしたい」ことの必要性を強く感じていない人たちに歯磨き粉を買ってもらうために、ニーズを喚起するその一歩手前の消費者自身も気付いていない心の奥にある思い=インサイトを刺激する必要があるのです。