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【読書感想】不死身の特攻兵【特攻を美談にするな!】

不死身の特攻兵(軍神はなぜ上官に反抗したのか)を読了しました。

ひとことで言うなら、特攻を美談にするな!です。

この本を読んだきっかけ

ブレイディみかこさんの本が好きで、対談していたのが鴻上尚史さんだったため、この本にたどり着きました。

あらすじ

太平洋戦争末期に実施された”特別攻撃隊”により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏に鴻上尚史氏がインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、絶対命令から免れ、命の尊厳を守りぬけたのか。命を消費する日本型組織から抜け出すには。(Amazonより引用)

この記事では、本著を読んで感じたことを3つにまとめてみました。

①上層部の派閥争いの割を食うのは常に末端の人間

言い換えると、派閥争いに成功した上層部に気に入られてていれば将来安泰と考えることができます。

ただ、これからはリモートワークを中心にジョブ型の働き方に移行することで、個人としての実力がさらに問われることは容易に想像がつきます。

ボクも起業の道を選んだ理由のひとつに、こうした人間関係のしがらみから開放されたいことがあります。

これからも特定の誰かに依存することのない営業力と商品開発力を磨きたいと思います。

②付き合う人の差

ボクはこの本のタイトルを見て「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還できた理由が知りたいと思いました。

その理由のひとつに、付き合う人の差があったのではないか、ということをあると感じました。

それは、主人公の実父や、当時の尊敬する上司の影響です。

実父は日露戦争で生き残った経験を持っていて、主人公が小さい頃から「人間が容易なことでは死ぬもんじゃないぞ」と教えていたといいます。

また、尊敬する上司は、操縦と爆撃の名手だったこともあり、幹部から不条理な特攻を命じられても、「死ぬことが目的じゃない」「指爆弾を必ず命中させればいいじゃないか」という考えを持ち続け部下にはこっそりとその信念を共有し続けたといいます。

医者の子が医者を目指すように、それが当たり前の人たちに囲まれることの重要性を改めて感じました。

③特攻を美談にするな

日本のメディアの多くは、特攻を美談として見せようとする傾向があると感じています。

だから、以前のボクもそれを信じて疑いませんでしたが、いまでは違うと思います。

例えば「永遠のO」という岡田准一さん主演の特攻隊の映画があり、ボクも鑑賞しました。

この特攻によって、同様に助かった人達が大勢いる事実だし、命がけで自国を守って下さった方達には敬意しかありません。

ただ、特攻を美談として捉えるような見せ方、プロモーションに感じられたのはとても残念でした。

著書によれば、特攻に行く理由はお国のためなんかじゃなく、家族のためなんだと。

「この戦争に負ければ、愛する妻がアメリカ兵に強姦されるかもしれない、それを食い止めるために自分は特攻するんだ」このようなくだりがありますが、これが本音だったんじゃないしょうか?

お国のために特攻した多くはマインドコントロールされていただけです。

本著では、守られたエリートとして、ある幹部が戦後に語ったインタビューがあります。

不死身の特攻兵

「12、3歳から軍隊に入ってきているからマインドコントロール、洗脳しやすいわけですよ。あまり教養世間常識のない家から外出を不許可にしてそのかわり小遣いをやって家に帰るのも不十分な体制にして国のために死ねと言い続けていれば自然とそういう人間になっちゃうんですよ」

ここに特攻が「志願」だったのか、「命令」だったのかの分岐点があるんじゃないかと感じたのはボクだけでしょうか?

💡今日のなるほど

最近、枕営業疑惑が話題ですけれども、これも本質的な構造は同じで、闇が暴かれることは無いでしょうね。

理由は簡単で、闇が暴かれると損する人がいっぱいいるからです。

芸能界の闇

タレント事務所の闇

テレビ業界の闇

広告代理店の闇

政治の闇

ボクたちは監視し続けるしかない。

著者プロフィール

鴻上尚史
作家演出家。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学在学中に80一年に「劇団第三部隊」を結成。87年「朝日のような夕日を連れて87」で紀伊国屋演劇団体賞、95年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲受賞。97年に渡英し俳優教育法を学ぶ。2011年に第3舞台封印解除&解散公演 「深呼吸する惑星」を上演。現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に活動。10年に戯曲集「グローブジャングル」で第61回読売文学賞戯曲シナリオ賞受賞。舞台公演の傍らエッセイや演劇関連の著書も多く、ラジオパーソナリティー、テレビ番組の司会、映画監督など幅広く活動。「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」「クールジャパン」「8月の犬は2度吠える」「青空に飛ぶ」「発声と身体のレッスン」「演技と演出のレッスン」「孤独と不安のレッスン 」「幸福のレッスン」他著書多数。日本劇作家協会会長。

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